今日も定時退社 ε=ε=ε=(ノ^∇^)ノ

~ITエンジニアの仕事を「きつい」から「普通」に変えるための”ゆるめ”のマニュアル~

部下の休日出勤申請を却下した話

休日出勤は・・・お好きですか?



大好きです。スポーツマンですから。



嘘です。嫌いです( ̄ー ̄)

筆者は週休三日希望系エンジニアなので、休日出勤は基本お断りしています(断れるようにプロジェクト管理しています)。

それでも長いこと社会人をやっていると、“どうしても断れない”場合がありますよね。

ITエンジニアにしては少ないと思いますが、断れなかった休日出勤は今までに2日ありました。


こんな感じで休日出勤に対して意識が低い筆者ですが、今は一応プロジェクトマネージャをやっています。

先日、管理している部下の1人が休日出勤したいと相談してきました。
(普通は上司が要請するのに、熱心な奴もいたもんだ)

結果的に却下したのですが、その判断理由が参考になると思うので記事にしてみました。

その休日出勤、本当に必要?

まず、部下に休日出勤が必要な理由を尋ねました。

そうすると、「遅延しているスケジュールを挽回するため」と返ってきました。

一見まともそうな理由ですが、正しい状況判断だったのでしょうか?

たしかに、その部下に振っていたタスクの進捗は遅れていました(ほんのちょっとね)。

進捗遅れは、「許容できる進捗遅れ」と「許容できない進捗遅れ」の2つに分類することができます。

「許容できない進捗遅れ」というのはクリティカルパス上のタスクに対するものですね。 あとは、クリティカルパスじゃなくても「余裕日数」がなくなったタスクに対するものですね。

今回部下が相談してきた進捗遅れは、「許容できる進捗遅れ」のほうでした。
つまり、「クリティカルパスじゃなくて余裕日数がある」状態でした。

※理解が不十分な場合は「アローダイヤグラム」でググろう!

「代休」を取ると、トータルの工数は増えない

仮に「許容できない進捗遅れ」だった場合に、休日出勤すれば遅延は挽回できるのでしょうか?

これに関しては、単純にYesとはなりません。

たいていの会社には、「代休」または「振替休日」という制度がありますよね。
休日に働いたのだから、別の日に休むということですね。

そうすると、「先に休むか」「後に休むか」の違いになるので、結局工数は増えません。

工数が増えないことには、遅延挽回できるはずありませんよね。

休日出勤に意味があるケースとは?

では、トータルの工数が増えないとわかっていたとしても、休日出勤に意味があるケースとはどのようなものでしょうか?

冒頭で、筆者は今までに休日出勤を2日したことがあると述べましたが、
断れなかった休日出勤の内容は下記の通りでした。

・ユーザリリース前のバグ改修(つまり、バグを直すまで帰れま10)

このようなケースにおいては、
「直近の重要マイルストーンの前後で稼働日をスワップ」できる休日出勤が役に立つわけですね。

重要マイルストーンに後に「代休」を取ることになるので、
問題を後回しにしているだけのような気もしますが(;^ω^)

まとめ

・進捗遅れには「許容できる進捗遅れ」と「許容できない進捗遅れ」がある
 ⇒許容できる場合、休日出勤は不要
・休日出勤は「稼働日スワップ」でトータル工数は増えない
 ⇒直近マイルストーン順守には休日出勤は効果的

不要な休日出勤や残業をしない/させないためにも、プロジェクトの現状を正しく判断できるスキルを身につけたいですね。